
グラビア印刷は、凹版印刷の一種で、微細な濃淡が表現できるので写真画像の印刷に適しています。写真技術を応用して製版したことから、英語では photogravure(フォトグラビア)とも呼び、この方式で印刷されたグラビア写真も、同様にフォトグラビアと呼ばれました。グラビア印刷は、通常オフセット印刷やフレキソグラフィー印刷と同様に、回転式の印刷機を用います。よって、印刷イメージはシリンダ(ロール状の版胴)の上に彫り込まれるようになります。これは、グラビア印刷が枚葉紙(シート状の用紙)ではなく、ロール紙に印刷することを意味していることになります。印刷するにあたっては、次の工程が繰り返され行われます。@グラビア版シリンダの一部がインク溜めに浸され、セル(版面のくぼみ)をインクで満たす。Aシリンダの回転時にインク溜めから引き上げる。Bドクターブレードがシリンダをこすって、印刷されない(凹んでいない)部分からインクを取り去る。C紙は圧着ローラーとグラビア印刷シリンダに挟みこまれ、インクがセルから紙に移される。(圧着ローラーの目的は、インクがなるべく多く均一に紙へ移るよう、グラビア版シリンダの上で紙を押すことです。)D紙は乾燥機にかけられる。E次の色ユニットに移る。この工程を繰り返します。